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農業をビジネスに

農業の重要性

 農業は私たちの生活に必要不可欠な食べ物を作り出す産業、これからはさらに重要な役割になってくることは間違いありません。農業をもっと普及させたい、農業をもっと元気にしたい、そのためには農業がもっと儲かる必要があるのではないでしょうか。

 現在、農業従事者の平均年齢は66.8歳(農林水産省発表)、毎年農業は衰退し続けているのが現状です。

 しかしながら、人々が生きていく上で欠かせないのが食糧です。実際、食品産業は国内80兆円ともいわれており、統計からGDPが550兆円で、これまでけん引してきた製造業が60兆円。それを上回る食品産業は各国の経済の要となっています。また、TPP発令による各国の農産物出戦略はこれからも過熱し、本格的なボーダレス社会の到来です。

 これを受けて、何が起きているかといえばその80兆円の産業を支える材料の確保です。食品産業はこぞって材料供給してくれる産地を探しています。つまりこれからは食品産業と材料供給の連携がさらに強固になると考えられるのです。

 農業は食料の供給だけでなく、小売業・飲食業等市場規模の大きな他産業と密接なつながりからの経済的外部効果、地球環境における公益的機能など、さまざまな役割を果たしております。

 そんな農業をもっと普及させたい、農業をもっと元気にしたい、そのためには農業がもっと儲かる仕組みを本気で考える必要があるのではないかと思っています。

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流通の現状

 農産物は、基本的に、生産者(農家) ⇨ 出荷団体(農協など) ⇨ 卸売市場 ⇨ 小売業者(スーパーなど)の道のりを経て、消費者に届けられます。

 実に野菜類の約76%、くだもの類の約47%が、卸売市場をへて流通しているのです。そのため、農産物を作っても農家は直接お客さんを見ないことのほうが多いのです。

 もちろん出荷団体・市場も生産者にとっては大きな味方であることは事実です。生産者が販路や買い手を探すようなこともしなくて済みます。しかしながら値段を決めたり、買い手を選んだりはできません。早朝から、場合によっては深夜までにおよぶ生産者の努力は、もっと評価されるべきではないでしょうか。

ビジネス農業

 代表的な流通の現状を記しましたが、現在は従来の農業と異なり、生産・流通・販売まで自由な選択を出来る機会が増えました。例えば、農業は地域の取り決めによって生産物の選択が限られるケースが多かったですが、現在はそれぞれの経営体単位で独自に「売れる物」を考えられるようになりました。また、インターネットの普及により、卸を通さずに生産者が消費者へ直販をするケースも増えてきました。

 このように、農業の川上から川下までのそれぞれの過程で、多様化が進むと思います。この多様化にも関連して、農産物の生産だけではなく加工から販売まで「食」に関する全てを自分で行う農業法人も増えてくると思います。ちなみに、農業生産(1次産業)から加工(2次産業)・販売(3次産業)まで行う「6次産業」を実践している農家・法人は既に沢山あり、特別なことではなくなっています。

 農業=農作業ではなく、食に関する全てのビジネスが農業のビジネスチャンスとも言える時代にシフトしています。その部分で差別化できることが、これからの時代は大きな強みになります。 

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